工業用ヒーターの種類と選ぶ方法

工業用ヒーターは空気を熱し室温を上げる家庭で使われているヒーターとは異なり、熱する対象が、液体だったり、個体だったり、導体の場合もあるため、被加熱対象に合わせたヒーターが必要になります。

液体用ヒーターの場合、液体に直接ヒーターを差し込んで熱することがあり、配管途中で液体を熱するインラインヒーターや加熱用シェルに流し込んだ液体に差し込んで熱するSLS型などがあります。

対象の性質、製品加工方式によって使い分けます。

空気を熱する気体ヒーターも液体同様、配管中に加熱したロシェルの中で熱したり赤外線で間接的に熱するなど様々なヒーターがあります。

アルミの線材(細長く加工された部材)は、熱したうえで金型に押し出してダイスと呼ばれる金型から押し出し加工します。

ところてんのようなイメージです。

このとき、アルミそのものと鉄製のダイスを加熱します。

アルミは熱することで柔らかくなり、加工しやすくなるのでどちらも金属用の工業用ヒーターを使って過熱します。

金属に穴を開けてその中にヒーターを専用レンチでねじ込んで締め付けて熱します。

ヒーターと金属に隙間があるとうまく熱伝導出来ないので熱伝導の高いセメントを充填して熱効率を高めます。

対象素材の種類によって漏電やショートしてしまうこともあるので、保護カバーを標準装備していたり、ヒーターが絶縁してあるなど、工業用ヒーターは家庭用品と異なり、様々な用途別に品目・加熱方法が別れています。

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